「大願成就 同工異曲 周知徹底 安寧秩序 良風美俗」
原新監督は「全知全能、全身全霊」と4つの漢字を組み合わせて抱負を語りましたけど、「四字熟語」と呼ばれるものは私たちの言葉の中でも非常に大事な文化であります。
さてこの春、漢字検定協会がその言葉のテストをやりました。四字の言葉のうち、片方を隠しておいて、ひらがなで答えを出しておいて、何に当たるか選択させる。そんなに難しくないと思いますが。「大願成就」「同工異曲」「周知徹底」「安寧秩序」「良風美俗」こういう風になるわけでありますが。
しかし、首都圏、関西、東海地区およそ8000人の大学生の1年生、その人たちにこの種のテストをやってみたところ、何と正確な正答率といいますが、正しい答えができたのは1割台に過ぎなかった。「14.5%」という数字でありますが、「これをショックだ」という風にとらえる方もいると思いますが、私は30年近く若者とずっと接していて、ショックでも何でもありません。
誤字脱字に加えて、日本語の知識と言いましょうが、若者の世界から日本語がどんどんと消えていっております。この出来事というのはまさに「氷山の一角」であります。「氷山の一角」も分からない子がいるのかも知れません。
文化庁による「国語に関する世論調査」によると、慣用句に関して若年層よりも中高年層に誤用が多い事が判明した。
慣用句の言い方
三つの例を挙げて二つに言い方のどちらを使うかを尋ねた調査です。
「青田買い」と「青田刈り」。
「汚名返上」と「汚名挽回」。
「伝家の宝刀」と「天下の宝刀」。
「青田買い」「汚名返上」「伝家の宝刀」と、正しく使う人は若者に多く、
「青田刈り」「汚名挽回」「天下の宝刀」と、誤って使う人は中高年者に多いと
いう結果が出た。30歳代以下では正しく使う人が多く、40代では半々、50歳代以上では誤用す
る人が多かったようです。
筑紫は本当に単純だな。若年層=モノを知らないって事にしたいらしいね
現にこの調査同じ問題を新卒社会人にもやっているんだけど、その正答率は60%年齢的には大差はないので就職試験の常識問題で勉強するんだろう。
というわけで、筑紫の言っている危惧は嘘っぱちの出鱈目な訳。
四字熟語や慣用句なんて知識として知ったことに越したことはないし、それがその国の教育水準というものなのだろうと思うけど、基本的に日常会話ではあまり使わないんだよね。
物書きや新聞記者など日常文章を書く人間なら常識的な言葉でも、40代50代のおじさんと会話したところでこんな慣用句や四字熟語は滅多に出てこない。日常使わないものが廃れていくことは世の常。
かつて毛筆しかなかった頃の行書や草書は現在では日常ではほとんど見られないし、極端に言えば神聖文字も楔形文字も残っていないし、残す理由もない。
そういう大きな歴史の流れには誰も逆らえないんだよね。
漢字テストのために四字熟語が残っていくような、ある種絶滅危惧種を保護するような本末転倒な状況になっていくんじゃないかな。